いま、私は事業に関連したIT投資に係わるところ全体をマネジメントしています。たとえば、顧客管理システムや通販決済システムなど、これからどういったところにどのくらい投資をしていくべきかを分析・検証したり、経営陣からIT関連の相談に対する改善策を考え、解決するというようなことをやっています。加えて、システム開発やインフラ構築時における外部業者の方にオーダーする際の要件定義なども行っています。
直近では、FEELCYCLEで展開しているアパレルブランドのECサイトを構築した際に、業者選定にあたっての社内基準の策定や、実際の業者選定段階における最終決定前のジャッジなどがありました。
ここでのエンジニアのやりがいは、IT全般をコントロールできるところでしょう。一般的なエンジニアや開発者だと、クライアントから開発案件を依頼され業務として受注します。その依頼の範囲内で開発するので自由度が少ないことの方が多いと思います。ですが当社のIT部門だと、案件が発生する段階から関与できます。たとえばECサイトのプロジェクトが立ち上がる際に、これが本当にFEELCYCLEのビジネスにとって必要なのか？本当にECサイトの構築がベストなのかというところから考えて経営サイドに提案ができるのです。
普通の社内エンジニアという職務と比べて責任の幅が広いので、人によっては大変だと考える人もいるかもしれません。でも、私はむしろそれを楽しんでいます。なぜなら、このような上流工程を学べる機会は滅多にあることではないですし、そこにやりがいを感じてもいます。
当社のIT部門での仕事というのは、このようなプランニングや要件定義のような上流工程が主となります。ですので、責任範囲が限定的で代わり映えのない仕事に飽きてしまった方や、キャリアの幅を広げてみたい方、より積極的に経営陣と連携しながら業務を遂行してみたいと思っているエンジニアにはうってつけの職場です。
かくいう私も、FEEL CONNECTIONに入社する前、セキュリティ系のパッケージベンダーで7〜10くらいのプロジェクトを進めるマネージャーでした。しかし、権限が細分化されていたため、徐々に仕事の面白みを感じられなくなっていました。そんなとき、FEEL CONNECTIONは仕事での権限が広い会社だということを知り、入社を決めました。
FEEL CONNECTIONで働いていて「いいな」と思う点は、素直な人が多いということですね。業務でもそれ以外でも、ギスギスした感じがありません。なにか問題があった時は「どうやって一緒に解決していこうか」と同じ方向を見ていられる感じです。仕事環境としてとても居心地がいいです。
居心地の良さとは別のところで私にとって仕事の楽しさを感じることが二つあります。一つはトラブル対応とそれを解決している時。以前、大きなイベントを開催した際に、初日からフロントや物販関連でトラブルに見舞われたことがありました。当然、私はその対応に追われたわけですが、それが妙に楽しくて楽しくて……。もちろん始めからトラブルがないにこしたことはないのですが、実際はノートラブルということはあり得ません。そんなときでも、なぜかワクワクと張り切ってしまう。トラブルを無事解決できたあとは、「もうこのイベントで自分がやることはないなぁ」と少しつまらなくなってしまったことを覚えています（笑）
もう一つは、大きな“仕組み”を考えてる時です。以前、大規模なシステム開発を行った際に、要件定義から人事労務の動き方まで、すべて設計し仕組み化したことがありました。その時に感じた大きなやりがいは、なかなか味わえないものでした。
こうした仕事はIT部門だけでなく、社内のさまざまな人と接して、みんなの要望や業務内容をヒアリングし、各部の利害関係や仕事をスムーズに進めるためのすり合わせが必要不可欠です。自分の仕事の範囲や所属部門を越えて、それらを自分で区切ることなく、オープンマインドで積極的にいろいろなメンバーと関わり、些細なことでも自分事のように首を突っ込みたがる方がいいですね。
私自身、仕事をしていくうえで理想とする人物がいます。それはソニーの元副社長であり、プレイステーションを作った久夛良木健（くたらぎ けん）さんです。彼は、デジタルもアナログも経営も全般的に把握しており、それぞれのビジネスモデルすべてを理解し、今までになかったものを生み出した人物です。私もFEEL CONNECTIONで経営に近いところから絡んでいますし、そういう意味ではかなり近しいルートで自分の理想に近づいていると実感しています。私と同様に、将来的に事業会社でCIOのような立場を目指している方にとっては、当社での経験はきっとプラスになるはずです。この FEEL CONNECTIONで、理想を語り合いながら一緒に働けることを心待ちにしています。
